志望校の選び方がわからない高校生へ

進路相談について

高校に入って、大学受験を考えた時にどこの大学にしていいのかわからない、どの学部にいけばどんなことができるのかわからない!そんな悩みを持っている高校生が多くいます。大学に進学する高校生のほとんどが普通科高校に進学しているので、わからないのも当然です。
そこで、難関大や国公立大学を目指す高校生に、どうやって志望校や学部を決めればいいのかのアドバイスをしていきます。

その学部じゃないとなれない職業

まず、一番最初に考えなければいけないのが、自分が将来になりたい職業が明確に決まっている、又はそう思う可能性のある高校生です。特定の学部を出ていなければなれない職業が世の中にはあります。わかりやすい例は、医学部や薬学部などの医療系の学部です。

医師国家試験を受験する場合は、医学部を卒業しなければいけませんし、薬剤師試験も同様です。そういった職業になりたい!と思っている高校生はいいのですが、ちょっと心の片隅にでもある場合はその学部を目指すことをお勧めします。

でも、それになりたくない!と思ったらどうしよう…。という高校生も大勢いると思いますが、そこは問題ありません。

その学部じゃないとなれない職業

実は、大学院に進学せずに就職した場合、自分の大学で専門に勉強した学問と職業が一致することは少ないからです。日本の大学のほとんどは4年生になるときに、自分の専門となる分野を決定します。工学部に進学しても、工学の何をするのか?という具体的なことが決定するのは4年生になるときです。

しかし、就職活動も同時期に始まってしまいます。そのため、企業としても専門の知識をもった人材を採用したい場合は、大学卒業ではなく、大学院卒を採用していきます。よって、大学で学んだこと以外の職に就くことはそんなに難しい事ではありません。

一方で、学部卒業が受験の明確な資格になっている場合は、その学部を出ていなければいけません。つまり、後からまた大学受験をすることになるのですが、ほとんどの人はこの時点でその夢を諦めてしまいます。

正直、世の中には看護師免許を持っている事務員の人、教員免許を持っているエンジニアなど、免許はあるけどその職業に就いていない人は大勢います。私が高校生のころ英語を習っていた先生なんて、医学部を卒業しているのに某予備校で英語を教えていました。

専門の免許を最優先で考える

受かりやすい大学で、極力レベルの高い大学

そういった免許などが関係のない学部に行く!と思っている高校生に必ず言っておきたいのは、
1つでも高いレベルの大学に行くこと

学歴なんて大人になったら関係ない。とよく言われています。完全に間違っているとは思いません。しかし、何もなりたい職業などが決まっていない場合には、少しでもレベルの高い大学を目指すことをお勧めします。

これを言うと、多くの人からクレームが来そうですが、高校生には真実を知ってほしいのであえて言います。レベルの高い大学の方が圧倒的に就職は有利です。

努力ができる人間だとアピールできる

普通に高校生や大学生を送ってきたのに、就職活動では「どんなことをしてきましたか?」と聞かれることが多くあります。もちろん、特別な実績があるに越したことはありませんが、ない場合がほとんどです。

そこで役に立つのが大学名です。
レベルの高い大学に入学するためには、高校生までに相当な努力をしなければいけません。これは、世の中の誰もが納得してくれることです。
つまり、自分は高校生までに人よりも勉強に時間を割いて、努力をして、結果を出すことができました!という証明を大学名がしてくれます。

多くの企業が学歴社会ではない!と言いながら、大学名を見ながら採用活動をするメリットはここにあります。レベルの高い大学から採用した方が、努力をできる人間の確率が高くなるからです。
もちろん、それがすべてではありません。どんな大学でも優秀な人はいますし、レベルの高い大学で社会人で落ちぶれていく人もいます。しかし、確率は圧倒的に違います。

東大生が使えない!と思われる理由

よく、東大生は就職に不利になる。東大生は仕事ができない。
こんなことをテレビやネットでアンケート結果として出ています。これには理由があります。

  • 東大が日本で一番名前の知られている大学
  • 東大生に対する期待値が高い

まず、このアンケートでは知らない大学の名前を答えることはできません。例えば、九州に住んでいる人が東京にある大学をすべて把握していますか?そんなことはほとんどありません。しかし、東京大学を知らない人は皆無だと思います。
つまり、東京大学がこのアンケートでは圧倒的に不利な立場にあります。

そして、東大生だからできるでしょ!という期待値の高さがあります。東大=頭がいい、というのはみんな思っていることです。もちろん、受験勉強においては他を圧倒する成績を収めたからこそ、東大に合格しています。

「頭がいい=仕事ができる」ではない

大人になって仕事をするうえで受験勉強における頭の良さが、必ずしも必要なわけではありません。ここの上手く乗り越えられる東大生と、そうでない東大生がいることは確かです。

大学受験で辛い思いをしておけ!

桜学ゼミからのアドバイスとしては、

大学受験で辛いことを乗り越える経験をしなさい

大学受験で辛いことを乗り越える経験をしなさい

半年や一年以上の期間をかけて何かに取り組むことは、今後の人生で大きな意味を持ちます。やはり、難関大に合格した学生ほど、そのあと大学や社会でも勉強を続けることができる確率が高くなっていきます。
そして、そんな仲間の中にいるからこそ、自分ももっと勉強をしなければ、もっと周りを見習わなければと思っていきます。

桜学ゼミのコンセプトでもある、「環境」を手に入れるために一つでもレベルの高い大学に合格してほしいと思います。環境で人間は大きく変わってしまいます。自分はサボる癖があると思うなら、環境を変える努力をしてください。

自分のやりたいこと、夢があって、こっちの大学がいい!という高校生を否定しているのではありません。
どうしたいかわからないからこそ、後で後悔しないように高いレベルを目指しておくことをお勧めしています。