桜学ゼミが少人数指導にかける想い

桜学ゼミがたどり着いた一つの答え

僕自身は、高校生の指導を初めて10年が経とうとしています。桜学ゼミとしても5年目の受験生を指導中です。
様々な高校生を見る中で、「どうすれば高校生たちの成績が上がるか」を考え、たくさんの工夫をしていきました。

そういった中で、たどり着いた一つの答えが「少人数指導」です。

桜学ゼミが高校生の少人数指導にかける想い

経営としては個別指導が楽

個別指導がここまで普及した要因の一つに、「経営のしやすさ」があると思います。実は経営する立場からすると、個別指導が最もリスクが少なく、汎用性の高いものになります。

集団指導は、赤字のリスクを塾が背負う

まず、集団指導から考えてみます。

集団指導では、複数人の生徒を相手にすることが前提です。そのため、数人で授業をしていまうと、講師への報酬の部分だけでも赤字が出てしまうことがあります。一定の人数が集まるまでのリスクを塾が負うことになります。

さらに、集団指導では生徒との関係性の構築も難しい作業になります。複数人の生徒を同時に見るからこそ、一人一人との関係が希薄になり、クレームや退塾などのリスクが高くなります。これを回避するためには、プロの講師を使うことになり、さらに人件費が高くなるため前途した赤字リスクを負うことになります。

こういったリスクをすべて学習塾が負うことになり、経営としてはリスクが大きいと考えなければいけません。

個別指導は、経営だけを考えると楽

一方で、個別指導は集団指導にある2つのリスクが少なくなります。

まず、講師の報酬に関しては、生徒の授業がない限り発生しない仕組みになっています。つまり、売り上げが確定した上での費用になるので赤字になるリスクはゼロです。

さらに個別指導では、生徒と先生の距離も近くなります。大学生のアルバイトが担当することが多くなるため、年齢的にも近く生徒との関係性も密になってきます。そういった状態でクレームや退塾というのは抑えられる傾向にあります。(もちろん教え方とか成績が伸びないとかはある)

集団指導のように大きな利益になることもありませんが、赤字リスクがゼロというのは経営にとって大きなメリットです。

本当に生徒のためを思った個別指導なのか?

確かに経営的には楽なのですが、それは本当に高校生のことを考えてのことなのでしょうか?

以前「大学受験における決定的なデメリット」という記事をだしましたが、個別指導は本当に使い方に注意が必要だと思います。特に授業回数が少なくなってしまうことで、生徒本人への負担が大きくなりますし、講師としてもやりたいことが終わらない!といった状態です。経営者以外が誰も得をしていません。

たしかに需要も高いですし、保護者も高校生も納得してお金を払っています。しかし、成績が伸びない!と言った状況は本末転倒になっていると思います。満足のためでなく、合格へ近づくためのお金のはずです。

そうだとすると、僕ら塾を経営するものがすることは、正しい知識をお知らせし、納得してもらった上で、より効果の高い指導を提案することではないでしょうか?経営的に正解でも、僕は高校生を預かる立場としてやりたくありません。

個別指導の問題点は回数制限

すべての個別指導塾を否定しているわけではありません。

しかし、大きな問題点は「個別指導では回数が制限されてしまう」ことだと思います。それぞれの家庭には教育にかけられる予算に限界があり、それによって個別指導の回数が決まります。そういった場合、多く家庭では「1教科=1コマ」という選択をされます。

そこで、塾長がしっかりと説明し、より多くの授業をいただければいいのですが、そうなっていないのが現状です。

少ない回数でも入塾してもらえればいい!とだけ考えて、どんどん生徒を入れて、高校生の成績や講師のことに気が回っていない塾は問題だと思います。

個別指導から少人数指導へ

そこで、桜学ゼミでは少人数指導に力を入れています。

その一方で、納得して指導を受けてもらうことも意識しています。各家庭の費用に限界があります。その中で、もっとも効果の高いものを提案するようにしています。もし、それで個別指導でできる場合はご案内しますが、そうでない家庭にははっきりとその旨をお伝えします。

少人数指導のいいところは、個別指導の決定的な欠点である「授業の回数が少なくなり、生徒への負担が高くなる」部分を解消しながら、「一人一人にカスタマイズした授業」をできる方法だと考えています。
一方で、しっかりと生徒とコミュニケーションを取らずに、こちらの都合だけで少人数指導に入れてしまうことはデメリットが大きくなります。そのため、しっかりと生徒とコミュニケーションを取りながら、その子にあったものを常に探しながら、変化させていくことが桜学ゼミの一番の売りです。

最後に

教育は研究するのが難しい分野です。結果は1年後かもしれないし、5年後、10年後かもしれません。
正解を出すのが難しいからこそ、常にコミュニケーションを取り、小さな変化を見逃さずに変わっていくことが大切だと思っています。

高校生は成長の途中です。その成長を見逃せば、いくらいいものを提供しても意味がありません。
常に彼らと共に学んでいく姿勢が、桜学ゼミに求められた使命だと思って毎日を過ごしています。