国公立大学に合格するための高校の選び方

こんにちは、『桜学ゼミ』塾長の後藤です。

年も明けて受験シーズンに突入です。志望校は決まっている方も多いと思いますが、本当にそれでいいのだろうか?と不安になっていませんか?

 

国公立大学や難関大への合格は多数輩出した塾長として、「国公立大学・難関大学に合格するための高校の選び方」をご紹介したいと思います。

大学入試は高校選びで半分決まる!

結論から言えば、高校に入学した段階で大学入試の半分が決まっていると考えるべきです。
国公立大学や難関大学に進学したいのであれば、地域のトップ高校に進学をするのが一番効率的です。

 

もちろん、高校ですべてが決まるわけではありません。
「この高校に行かなければ●●大学へは“絶対に”行けない」ということを言うつもりはありません。
その子の努力の仕方次第では、どんな高校からでも東大だろうが、MITだろうが目指せると思っています。

 

しかし、多くの高校生にとっては「高校選びで大学入試の半分は決まる」と思ってもらって差し支えないと思います。

トップ高校と2番手高校の驚くべき差

それぞれの地域の公立高校のトップと、その次の2番手の高校を思い浮かべてください。
だいたいこの2つの高校では、国公立・難関大の合格者数が3倍、高いところでは10倍に開いていることがほとんどです。

特に九大以上の難関大国公立で考えると、10倍になっていることが多いはずです。(皆さんも地域の高校の進学実績を調べてみてください)

2つの高校で差が出る2つのポイント

高校に入学するときは、そんなに差がなかった2つの高校です。
合格者の平均点を比較しても20~30点というのが一般的だと思います。(地域差はある)
全体で20点となると、1教科では4点。つまり、1~2問の正答率の差しかないことになります。

 

入試だけで比較すれば、ほんとうに「あと少し!」の差が、高校が終わった後の大学入試では圧倒的な差になっていることになります。
長年、それぞれの高校の生徒たちを見てきて気が付いた2つのポイントがあります。

 

<ポイント1>トップ集団についていく意地があるかどうか

2つの高校の生徒の大きな違いは、テストが終わった後の結果を見た時です。だいたいこんな感じの会話を繰り広げています。

【テストがよかったとき(90点)】
(トップ高校)
あと10点で100点だったのに…。なんでこんなところで間違えたんだろ。
(2番手高校)
やった!90点も取れた!

【テストが悪かったとき】
(トップ高校)
全然勉強できてなかった。今すぐ出来てないところはできるようにする。
(2番手高校)
だって平均点も悪かったし。次のテストからなんとかしよ。

正直、制服ではなく私服の状態でも「トップ高校の生徒」と「2番手高校の生徒」がわかるくらいの差があります。
こんな中で3年間も過ごしたら、成績に差が出るのは火を見るより明らかです。

入試は完全なる点数勝負です。(一部違う入試があり、注目が集まっていますが、現状の制度では点数勝負です)
マラソンと一緒で、トップ集団についてかなければ優勝はありえません。すべての選手が死ぬ気でトップ集団についていこうとします。

「トップについていく意地があるかどうか」

国公立大学の難易度は平均的に高いです。つまり、トップ集団にどうやってついていくかが、合格のカギを握っています。

<ポイント2>最後に覚悟を決めて勝負できるのか?

高校入試と大学入試では、倍率が大きくことなります。

高校入試の倍率は、公立高校の場合2倍を超えることはほとんどありません。多くの場合は1.3倍程度になります。つまり、落ちる人数より受かる人数の方が多くなります。

一方で、大学入試は国公立大学になると3倍を超えることも多くあります。つまり、落ちる人数のほうが受かる人数より多くなります。

 

難関大を目指す場合、この「落ちる恐怖」を乗り越えて勝負をしなければいけません。
トップ高校の高校生たちは、浪人を覚悟してでも勝負にいきます。
そんな仲間の中で上を目指すからこその、難関大学や国公立大学の合格数を出すことができるのがトップ高校です。

浪人する余裕がない?を言い訳に使っていないか?

よく聞くのですが、「うちは浪人する余裕がない」という意見があります。毎回思うのですが、それって本当ですか?

全員とは言いませんが、これをただの言い訳に使っていることがほとんどだと思います。

 

国公立に落ちて、私立大学に進学した場合、安くても入学金と授業料で初年度は100~200万のお金がかかります。入学金以外は4年間続くので、国公立との金額差は5倍以上です。

この金額を出せるんですよね?

浪人は、やり方にもよりますが、100万円程度が一般的です。つまり、大学入学として払えるのであれば、浪人の費用も払えるはずです。

 

「浪人する余裕がない」のではなく、「浪人しても勝負する覚悟がない」というのを言い訳に使っているだけではないでしょうか?
こんな人が浪人覚悟の人と戦った時に勝てると思いますか?

中学生から、努力してトップ高校に入ること!

大学入試、特に国公立大学や難関大学を目指そう!と思っているのであれば、トップ高校に入るのが最も効果的です。

 

もちろん、勉強がすべてではないし、それ以外の高校では無理!と決めつけているのではありません。
ただ、周りの環境が大きく子供たちの生活や勉強に影響するということは知っておく必要があります。
大人だって周りが遊んでいる中、自分だけ勉強をし続ける難しさがあるはずです。それを子供たちに強制することはできないと思います。

 

東大や京大、難関大を目指したいと思っているご家庭については、「負けない!」ということをしっかりと意識しながら勉強をしなければいけません。
一度、トップ集団から落ちてしまえば、もう一度トップ集団に追いつくのは、すごく大変な作業になります。

 

国公立大学・難関大学を目指すのであれば、トップ高校を目指してください。